有機農業教室 第3回目の様子

有機農業教室 第3回目開催しました。(6月30日)

ここ数日は梅雨らしくまとまった雨が降っていますが、あらためてWEB百葉箱のデータをみても1週間のうちで1日しか晴れ日がなかったんですねー。

RainHistory

みなさんの畑も大変足元が悪かったんではないでしょうか、、大丈夫だったでしょうか?

 

 

さて、有機農業教室 第3回目の講座内容をダイジェストでお伝えします。

◯保田先生

・植物は土を肥やす。しかし野菜は土を肥やさない。それは収穫して私たちが食べるから。食べることでカラダが大きくなっている。

 その分、確実に土は痩せる。その分だけお返しをしてあげる必要がある。

・有機農業の考え方。思想。 母乳が農薬で汚染された。子供が被害に合う。だから今の世代が後の世代にきちんとした大地を残してあげないといけない。

・有機農業はお金儲け、JAS規格がOKという考え方ではない。大切なのは我々が次世代に幸せに暮らせるものを残すこと。

・自然はどんな方法で良い土を作っていいるのか? 秋に落葉する。それだけではなく微生物のチカラを借り分解する。

・未発酵有機物が土の中に戻っていますか? 絶対に入れない。

西村いつき先生も仰っていましたが、この有機農業教室では大切なことは形や見方を替え、同じことを何度も何度もお伝えしてくださるそうです。 このブログでは保田先生のユーモアなトークを再現できないのは残念ですが・・。(^_^;)

次回以降の講座内容にもふれて仰っていましたが、保田先生の畑でも10年過ぎると虫が出るそうです。窒素過多になるのだそうです。有機物は残存していくかららしいのですが、、、、あせらず次回以降でまたお聞きしたいと思います。

また、堆肥についても教わりました。

・鶏ふん:鶏はトウモロコシのをたべる。

・豚ぷん:豚は芋()をたべる。が、現代畜産ではトウモロコシの練ったものを与えている →牙がある動物に粉食 → 胃酸が多い生物なのに・・。胃潰瘍、歯周病の原因となっている。→投薬。。 人間も当てはまるんでしょうかね。。

・夏野菜は実をたべる。---鶏ふん・豚ぷんが向く。理由:主成分は実

・秋野菜は葉物野菜。---牛ふんの方が向く。理由:牛ふんの主成分は草:葉っぱ

・牛ふんはいちばん薬が少ない。

土づくりの目標

次の3つの条件を満たす。 

物理的条件:団粒構造  化学的条件:栄養バランスやPH 生物的条件:天敵のクモ・ハチ・てんとう虫が地上に多くいるといい。トンボ・すずめ・つばめもOK

・保田先生30代のとき全国の畑を回ったんだそうです。きれいな畑の共通点は鳥の声が聞こえる場所だった。(生物条件)

・完熟牛糞堆肥は団粒構造をつくるために入れる。

・保田ぼかし 栄養コントロール

・野草をいれるとクモが増える。

・団粒構造は水が綺麗になる。野菜がうまくなる。

◯西村いつき先生

・収穫時期を過ぎたまま実をつけているといちばん野菜の苗を弱らす

・なす:一番果はポンポンだまの大きさまでに摘果する。そして、2本3本仕立てにする。

・ピーマン一番果は早めに取る。分岐点より下の脇芽でとる。※後述ハサミを使わない。

・草マルチにつかう葦やすすきはケイ素を多く含む。うどんこ病:珪酸を吸収すると強くなる。草にたくさん含まれる 

たくさん草をひこう!!

・ピーマンは湿度と乾燥に弱い・高畝で水はけをよくする。しっかり野草を敷き詰める。 だいたい40個から50個うまくいけば、その倍は収穫可能。

・収穫適期を逃さない ※班で収穫サイクルと担当を決めましょう

・ピーマン:脇芽とりのときに葉をとると生育がとまり収穫へる。(実証結果より)

・収穫、脇芽とりでもハサミは使わない。ピーマンはウイルス病になる。 収穫バサミについている樹液から感染する。

水っぽく酸味の強い野菜になってしまう原因

・光合成にはマグネシウムなどの微量要素が必要。土作りが不十分だと光合成ができない。以下化学式です・・。

良い:6CO2+12H2O+光エネルギー強い  →  C6H12O6+6H2O+6O2

悪い:6CO2+12H2O+光エネルギー弱い → C6H8O7+8H2O+5O2

下の光合成がうまくできないパターンだと酢酸が生成されてしまい、水の分子も多くなってしまう。なるほど〜。

畑を耕すために重機を入れないほうが良い理由について。

・トラクターいれるとバイオポアをつぶす。重機を入れない

・トラクターの重みで耕盤をつくってしまう。病原菌が局所的にふえ、病気が発症する。

おいしい玉ねぎの収穫についても教わりました。

・通常8割程度茎がたおれたら最適と言われるが、さらに1週間置いたほうが甘みも収量もおおくなる。さらに1週間後に収穫すると、貯蔵性が良く無くなるので注意。

・昔ながらのように、茎15㌢ほど残して吊るすと甘みも増す。

※今年はべと病が大発生 佐賀県は大被害にあいました。玉ねぎをニュージランドから緊急輸入する事態に。 べと病は糸状菌が原因。春先に低温で雨が多いと発病する。(べと病は土壌で10年以上休眠している。)

対策:高畝にする 実際、べと病の被害に遭わなかった畑は高畝+草敷が上手にできていた。

以上、長々と書いてしまいましたがダイジェストです。

お昼からは収穫と芽かき作業、草マルチの作業を行いました。

after

作業後の様子

ビフォー

作業前の様子

 

 

 

 

 

 

 

畝溝も大変ぬかるんでいましたが、敷草のおかげで歩けるようになっていましたね☆

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みなさんの茄子とピーマンを撮ることができませんでしたが、また畑の様子をお伝えしていきますね!

 

第4回目の有機農業教室の開催は7月21日10:00〜です! お待ちしております m(__)m

 

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